交通事故の症状
交通事故なんて会いたくないですよね...ですが、自分がいくら注意していてもやられてしまったり、車が突っ込んで来たりなど、運にも大きく左右されてしまいます。
車に少しキズが入ったくらいなら、まだマシな方ですが、ケガをしてしまうと大変です。
よくあるのが、その時には大して症状が現れなくても、後から痛みが出てくることが多々あります。 私の叔父の話ですが、20代で軽い追突事故に会い40年経った今でも、雨が降ると頭痛と首の痛みが出るようです。 その時には「そんなに痛くないな~」と思っていても奥の神経が傷ついていたり、頚椎が僅かに歪み、後に症状が出る場合がありますので、“しっかり”“最後まで”“ちゃんと”施術することが大事です。
そのため「大したことはない」と思っても、一度は病院で調べてもらいましょう。
骨折や脱臼など歩けないような大きな怪我であれば、入院したりギプスで固定したり病院での治療が必要になりますが、むち打ちなどの外から見ても何の変化の無いケガであれば、病院だと電気と薬の治療になりますので、中々変化や改善が感じられないという声が多いようです。
私も前に、自転車に乗っていてバイクとの接触事故を起こしてしまい通院していましたが、先生とはたまに話すくらいで、殆どは看護師さんに電気を当ててもらい受付で薬をもらうだけでした。
整骨院の施術も電気を当てますが、手技方法によって固くなった筋肉を緩め、誤作動を起こしている神経に適切な刺激を与え、血流を良くし、生体の持つ自然治癒力を活性化させ、損傷の早期回復を促します。
もし事故に遭ってしまい、自分が被害者(患者)になってしまった時、どうしていくかを判断し選べるのは本人だけです。後々悔しい思いや、辛い思いをしないためにも、ちゃんと調べて本当に良いと思えるところを選んでください。
症状があとから出るのはなぜか
よく、「事故直後は身体が興奮状態にあり痛みを感じない」などと言われていますが、皆さんはそのメカニズムをご存知ですか?また、本当に症状が遅れて現れるということはあるのでしょうか。
1番多いとされるむち打ち症の場合で考えてみます。
むち打ちとは、「頸椎捻挫」と呼ばれており、つまり「首の捻挫」という意味です。ですので、痛みが発症するメカニズムは、足や手などの捻挫とほぼ同じです。
捻挫とは、骨と骨をつなぐ周辺部位や靭帯などが損傷した状態を指します。靭帯に限らずですが、体のどこかが損傷した場合、損傷した部位を取り除くために白血球が集まります。この時、白血球だけではなく、痛みを発生させる「発痛物質」を一緒に産出します。「発痛物質」が出されることにより「この部分が損傷している」というサインが送られ、人は損傷に気づきます。
痛みは怪我を知る上で、重要な役割を担っているのです。「痛み」がなければ怪我に気づかず、本当は安静にしていなければいけないのに無理に動いてしまい、よりひどくなってしまうということが起こり得ます。
さらに交通事故の場合は、精神的な要因も考えられます。交通事故というのは恐ろしい体験です。強い衝撃を感じたり恐ろしい体験をすると、脳内にアドレナリンやβエンドルフィンと言ったホルモンが分泌されます。これらのホルモンには鎮痛作用があるため、痛みを感じづらくなります。しかし数日経って冷静になり、分泌量が減ってくると、途端に痛みを感じるようになる、という仕組みです。
交通事故に限らずですが、大きな怪我を負っているのに歩いて病院へやってきて、受付スタッフと普通に会話をする、という話はよくあるのです。ひどいケースだと、そのまま倒れて亡くなってしまうこともあるので、「痛みがない」=「怪我がない」といのは大きな間違いです。